タイトルですべて言ってしまっている…といえばその通りで、それだけの話だ(ちなみに本記事中の画像は全部クリックで拡大できる)。

文具大手KOKUYOの中国法人(国誉文具)が4/15より209元(約3500円)で発売する春の新商品詰め合わせセットがそれ。実はスタバが半年前(20年9月の中秋節)にキャンペーングッズとしてプレゼントしたものとそっくりなのだ。かなしい。なお当時は600元分のポイントを貯めないともらえなかったが、今回は200元ちょっとでハイチュウまで入っていて大変お得だ。

色々書こうかと言う気持ちが虚しくなるくらいそのままだ。

何のなぐさめにもならないが、おそらくこれはデザインをパクったというわけではなく、同じOEM業者に同じ型で発注した、ということだろう。

とはいえ、このスタバのバッグ?はそれなりに話題になったので企画の段階で気づくべきではある。というかそれ以前に普通はOEM業者が提案しない。どうせバレないだろうと見くびられているか、「同じ型を使いまわせばコスト削減で超儲かる!」とだけ思ったバカかどちらかだろう。
そして中国国内でも多くの店舗を持ちそれなりに大口のスタバのキャンペーンに使われるグッズを納入するくらいの業者だから零細なわけもなく、そんなに短絡的なバカでもないはずだ。

この件の端緒はKOKUYOファンの友人からの通報だ。一般人が気づくのだから、KOKUYOの社員が誰も気づかなかったとは思えない。誰もが「どうでもいい」と思ったのか、「決めたのが面倒な人だから関わりたくない」と思ったのかはわからないが、何か無気力に追い込む原因があったはずだ。

こういう事を見て「まあ中国だから」と訳知り顔で言うだろう日本人(や中国人)がいることは想像できる。能力や責任感が低いことを「現地化」だと主張する手合いだ。そういう輩をどうにか排除しないと、こういうことは恐らく起こり続けるだろうと思う。

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ちなみに日本では19年からコクヨとスターバックスは共同開発した商品を発売しており相当な人気だと聞いている。皮肉な話だ。

宣伝用に14日にアップされたコクヨの微信公式アカウントの記事はこちら