ニューズウィーク日本版さま(WEB)に寄稿させていただきました。
この原稿のために色々ディープフェイクのケース、とくにポジティブに使われているユースケースがないかを調べたが、色々言われている割にきちんと形になっているものが少ないことに改めて気づかされた。
チェチェン・ロシアの同性愛弾圧を告発するためにディープフェイクを使うのは許されるか(Newsweek日本版)
ほぼ唯一の例が、ナチによるホロコーストの生存者証言をヴァーチャルな本人と対話する形できくことができるという仕組み。ただしこれは恐らく事前に数多くの(しかし限られた)質問を想定して録画しておき、質問がきたらその音声を再生する(リップシンクなどであたかもヴァーチャルな本人が離しているような演出になる)だけといえばだけ、「顔を換える」という意味でのディープフェイクとは言えないだろう。
What is the Future of Truth and Denial?
技術はどんどん進んでいき、また悪意のある使いかたもどんどん開発されていくだろう中で、それ以外の、「善い」使いかたがこの映画だけでなく、もっと出てきてくれたらいいのになあ、と思う。
Related Posts
2021年1月28日
【寄稿】「家族の同性愛を受け入れられるか」──中国LGBTドキュメンタリーが問うエゴ、分断そして和解
Newsweek日本版に寄稿した若手ドキュメンタリー監督、房満満による映画「出櫃