前回、「翻訳:国家新闻出版广电总局を解消し、”国家广播电视总局”を設立する」、では「ニュース・出版」と「映画」は誰が管理するのか?」において、様々なマスメディアを統括する国家新闻出版广电总局(略称:广电总局)の改組について伝えた。

当時は分割されたニュースと映画についての扱いは不明で、その行方を予想するにとどまったが、速報が入ってきたので紹介したい。情報源は微信上のとあるオフィシャルアカウントだが、百度ニュースで紹介されていたので一定以上の影響力を持つといえる。

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解読:ひとつだった广电总局が3つに、央视、央广、国广の3つがひとつに

出典:解读:广电总局一分为三,央视、央广、国广三台合一(实说新语 2018/3/20)

3月20日午後、とある情報が微信のタイムラインを駆け巡った。新闻出版广电总局は取り消され、新たに国務院直属機構として广播电视总局とし、従来のニュース・出版及び映画に関する業務は中央宣伝部が統一管理することになる。対外的には新たに国家新闻出版署(国家版権局)、国家电影局の看板を掛けることになる。

その他、中央电视台(中国国际电视台)、中央人民广播电台、中国国际广播电台を解消し、中央宣伝部の指導において国務院直属事業単位として中央广播电视总台として統合する。


内部文書によると、中央宣伝部が統一的にニュース出版に関する業務を統括する。その目的はニュース世論に関する業務を統一された指導部の元で管理することで更に強化し、中国特色社会主義における出版事業を発展・反映させ、国家新闻出版广电总局のニュース出版管理の職責は中央宣伝部に帰することになる。中央宣伝部は対外的には国家新闻出版署(国家版权局)の看板を掛けることになる。

調整後、ニュース出版管理業務に関する中央宣伝部の主要な職責は、党の宣伝業務方針を徹底し、ニュース出版業務に関する政策を起草、推進、実現し、アドミ業務を管理し、当該事業における計画を統括・指導し、産業を発展させ、出版物のコンテンツと質を管理監督し、印刷業を管理、著作権を管理し、出版物の輸入などを管理する。

中央宣伝部は、さらに映画においては思想と文化エンタメ関連思想を宣伝するという特殊で重要な作用を更に発揮し業界を発展・反映させるために、映画に関する業務も統一管理する。国家新闻出版广电总局の映画管理に関わる職責も中央宣伝部に移行する。中央宣伝部は対外的には国家电影局の看板をかける。

調整後、中央宣伝部の映画管理方面の主要な職責は映画に関するアドミ事務、映画制作、発行、放映に関する業務の管理指導、内容の審査、全国的な大きな映画イベントの指導、外国との共同事業の請負、映画の輸入輸出などの国際共同事業・交流など。

また中央广播电视总台の設立も発表された。正確な世論の引導と、伝播手段の創新の高度の重視、及びニュース世論の伝播力、引率力、影響力、信頼度を高めることは、リーダーシップの確立のために重要である。党の世論の管理のための陣地を固め、放送メディアの実力と競争力を強め、放送メディアと新しいメディアの融合及び発展、そして国際伝播力増加の加速のために、中央电视台(中国国际电视台)、中央人民广播电台、中国国际广播电台を統合し、国務院の直属事業単位、そして中央宣伝部の指導のもとで中央广播电视总台として組織する。

主要な職責は、党の理論と実践方針及び制作の宣伝、重大な宣伝報道に関する指導、コンテンツ制作、社会の話題を引導、世論管理を強め、マルチメディアの融合発展を進め、国際的な伝播能力を強め、中国のストーリーをよりうまく語っていくことなど。

従って、従来の中央电视台(中国国际电视台)、中央人民广播电台、中国国际广播电台は解消されるが、内部的な呼称は以前通りを保ち、対外的な呼称は統一的に“中国之声”となる。